帰省の洗礼(その2)

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いまや一番の大声でまくしたてているのはUちゃんだった。
昔からGsanに向かって雷を落とすことはあったが、こんなに周囲に怒りをまき散らす人だったっけ?
言い出したら頑固だし、まるで女Gsanだ。
DNA恐るべし。

みんな自分の言いたい放題で人の話は聞き入れないので、収拾がつかなくなってきた。
あほらしい。冷静になれ。

そこで相方がひらめいた。
2階組(わが家の男たち)の中にわたしが加わって4人になり、階下はUちゃん、たまちゃん、義娘、おくさんの4人で女部屋、年寄り部屋にGsan、Kちゃん、Pちゃんの3人で10人納まると。

ほ~、ひねれば知恵が出るもんだとみんなが感心したところで、今度はUちゃんがお気に召さない。
(この時点でまだPちゃんは合流していない)

いわく、Pちゃんは大柄なのでGsanのベッドは足がはみ出るし、ベッドを壊すのが心配だという。
Gsanのベッドは介護用に使える床の高い折り畳みベッドだ。
(たしかにPちゃんは大柄だけどベッドが壊れるほどではないと思う)
それではおくさんのベッドに対角に寝ればというと、夜中に落ちるのが心配だという。
おくさんはGsanの隣にダブルベッドで一人で寝ている。
Kちゃんはその二つのベッドの間の畳床に寝ているが、Pちゃんはその隙間には入れまい。

わたしは2階の男部屋に入ってくれればいいと思ったけど、うちの男たちが気を使っている。
(案外Pちゃんは平気かも知れない)

じゃぁどうすれば満足なのさ。

Uちゃんから出た案は、この食堂の床にPちゃんが寝ること。

「ネコだから、床でも平気なんよ」

え?

わたしの実家に泊まるときもフローリングだけど、いまどきの住宅のリビングだ。
この家は築40年の食堂室(ダイニングというよりも)だよ?
食器棚とテーブルセットの隙間に寝ろというの?
それはいくらなんでも・・・。

わからん。
食堂の床に(夜中にトイレや水飲みに通る人の足元で)自分の夫を寝かせる方が、自宅に戻るよりもマシという価値観が。
わたしなら帰る、絶対帰る。
そもそも仕事明けでのんびりしている夫をわざわざ床に寝かせるために実家に呼び寄せたりしない。
年始のあいさつのためだというなら、やっぱり泊まらずに帰る。
自分は夫のいない間に実家で何泊もしたのだから、そうまでして泊まる必要ないでしょ。

まぁ本人の希望を聞いてからということで、相方はいそいそ2階にわたしの布団も敷いてくれていたのだが、結局Pちゃんは食堂の床に寝ることを選んだ。
Pちゃん、Mなのか?

決まればみんな急いで食堂を片付け、布団を敷いたかと思ったらすぐに寝息を立ててるPちゃん。
食堂は女部屋とふすまで隔てられているけど、閉めるとPちゃんが寒いだろうといってふすまは開けたままになり、なんだかな~という部屋割りで元日の夜を迎えたのだった。
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カテゴリ: 家族のはなし

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